- 校庭芝生化には、なぜスポーツターフなのですか?
- 使用頻度が多いと思われる国立競技場でも、年間の使用頻度は100日程度です。7,597㎡のグラウンドをサッカー選手22人でプレイします。年間の使用日数が多く、1人当たりの芝生面積(5㎡/人程度)が少ない一番過酷な環境が校庭の芝生です。踏圧、擦り切れに強く生長の速いスポーツターフと呼ばれる暖地型のティフトン419、バミューダグラス、寒地型のペレニアルライグラス類が適しています。また、素足で載っても柔らかくチクチクしません。
- WOSって何ですか?
- ウィンターオーバーシーディングの略称。暖地型の芝生の冬期休眠をカバーするため、冬に緑色生育する寒地型の芝生を播種する方法や作業のことです。播種は主に秋に行います。ペレニアルライグラスなどのライグラス類を使います。
- WOSはなぜ必要なのでしょうか?
- ティフトン、バミューダグラスは暖地型の芝草なので冬は枯れて休眠してしまいます。その暖地型芝草を寒地型芝草のクッションで守ってあげるのです。また冬枯れの街に一年を通して緑の芝生が広がることにより外で遊ぶこどもが増えたり、リラックス、癒しといった心理的な効果も期待できます。
- 養生期間は年間どの程度必要ですか?
- 主な芝管理には、初夏に寒地型から暖地型の芝草に切り替えるトランジッションという作業と、秋に暖地型から寒地型に切り替えるWOS作業があります。
前者は刈り込みにより暖地型芝草に光を当て成長を促し切り替えます。芝生の状態により、多少の補修と場合により養生が必要になります。
後者は種による発芽を経て切り替えますので、1ヶ月程度の養生が必要になります。
- 更新作業って何ですか?
- 土壌が踏み固められ通気性、透水性が悪くなったり、芝の根や葉が溜まると、土壌の水はけが悪くなります。その悪くなった土を改善するため、定期的に土壌に穴を開けたり(エアレーション、コアリング)、溜まったカスを取り除いたり(バーチカルカット・サッチ除去)、目土(砂)を施す作業のことです。
- 冬期は養生シートを敷く必要はないのですか?
- 基本的に必要ありません。
養生シートの目的は、霜が降りるのを防止したり葉色を良くするためです。芝草がしっかり生えていれば地表面の温度は高くなり、霜は降りにくくなります。また、グラスミックスは霜柱ができにくい構造です。葉色が多少落ちても鑑賞するための芝生ではないこと考えれば、毎日シート養生をおこなう学校関係者の手間を省いた方が現実的かと思います。
- スポーツターフにすると芝刈りの回数は多くなるのですか?
- 踏圧や擦り切れに対して、生長の速い芝草を低めに刈り込むことで密なターフに育てられ、良好な環境を維持することができます。芝刈りに関しては作業が増えます。12月~2月を除き週1~2回の芝刈りが必要です。(年間75回程度)しかし、青々とした芝の刈り込みは気持ちの良いものです。「もっと芝を刈りたい!」というお父さん達の声を良く聞きます。
- 散水設備は必要ですか?
- 芝生化で唯一自動化できるのが灌水作業です。大きな面積を散水するには大変時間が掛かります。芝生専用のスプリンクラーを設置することをお勧めします。特に夏期と播種時は頻繁な灌水が必要です。灌水日と時間を設定できるコントローラーと雨センサーが有ると便利です。
- 農薬は使わないのですか?
- 児童が芝に接する為、農薬は基本的に使いません。気候に合った芝草を、透水・通気性の良い基盤で育てることにより、耐病性の高い芝草を育てます。農薬を使用する場合は有機リン系以外の毒性の少ないモノを選択します。
- エアレーションは年に何回必要ですか?
- 国営あずみの野公園グラスパーキングや校庭芝生化で調査していますが、 実績から6年間程度は必要ないと思われます。今後の経過を見なければ確約できませんが、10年以上は必要ないと思われます。管理コストの低減にも繋がります。
- 芝生の上を一輪車で遊べますか?
- 大丈夫です。車が乗り入れできる安定した基盤です。但し、回転時芝生に少し車輪がとられるかもしれません。芝生のクッションですから、転んでも痛くありません。
- 芝生の上に車を乗り入れできますか?
- 大丈夫です。車が乗り入れできる耐圧基盤です。但し、切り返しや繰り返しの使用では芝草が傷みます。あくまでも臨時駐車場や緊急車両対応として利用ください。
- 経年での物性変化(透水性、締め固まり)はありませんか?
- 国営あずみの野公園グラスパーキングで6年、校庭芝生化で3年調査しています。芝草学会で報告していますが、物性の変化はおきていません。
- 骨材に礫を使用していていますがケガをしませんか?
- 角を丸くした軽量の火山礫を使用していますので、仮に露出しても安心です。
また、サッカースタジアムと同等の衝撃緩和性能があることが確認されています。
平成23年7月現在、21の幼稚園、保育園に採用頂いていますが、転んでケガをしたという話しは聞いたことがありません。
- キノコが大量に発生しましたが大丈夫ですか?
- キノコの胞子は何処にでもあります。梅雨時、初秋、寒気が流れ込んだ雨上がりなど気温20度、湿度85%の環境に近い状況になると一斉に発生します。白くて丸いホコリタケとシメジの仲間で薄茶色のシバフタケが殆どです。両者ともに食用になるキノコで毒性はありません。一過性であれば問題有りません。

