芝生化 Q&A集

芝生について
WOS(Winter Over Seeding)について
維持管理について
芝生の使用について
グラスミックスについて

芝生について

「芝生は難しい」という話をよく耳にします…。

それは過去の話になりました。いま、狭い面積で子どもが多いことがネックだった都市の校庭、園庭専用の、新しい芝生化工法があります。
“元気に遊び、運動する”―このために用意した東邦レオの芝と基盤であれば、生育のためのもっとも重要な条件(回復力の早い芝、根の生育を妨げない締め固まらない土、保水力、保肥力など)は整っています。
あとはわずかなポイントを押さえれば決して難しいものではありません。
こちらの5分で早わかり芝生化設計ガイド をご確認下さい。

→ 都市部の校庭、園庭で芝生が上手くいかなかったワケはこちら

校庭、園庭芝生化には、なぜスポーツターフなのですか?

使用頻度が多いと思われる国立競技場でも、年間の使用頻度は100日程度です。7,597㎡のグラウンドをサッカー選手22人でプレイします(1人当たりの芝生面積 345㎡/人)。一方、年間の使用日数が多く、1人当たりの芝生面積(5㎡/人程度)が少ない一番過酷な環境が校庭の芝生です。多種に比べて生長の速く、毎日の踏圧を回復力でカバーできる、スポーツターフと呼ばれる暖地型のティフトン419、バミューダグラス、寒地型のペレニアルライグラス類が適しています。日本芝やコウライ芝といった芝生種では、芝生の生育スピードが遅く、毎日の擦り切れに回復が追いつかず、枯損してしまう場合があります。

スポーツターフにすると芝刈りの回数は多くなるのですか?

日本芝やコウライ芝に比べて、スポーツターフは生育が早い分、芝刈り頻度は多くなります。3月~11月は週1~2回の芝刈りが必要です。12月~2月の冬季は月1回程度の芝刈り頻度になります。(年間75回程度)
どの種類の芝生でも言える事ですが、芝刈りをすればするほど芝生の生長が促進され、低く、密なターフに育った結果、良好な校庭、園庭を維持することが出来ます。
そうした、美しく青々とした芝生の刈り込みは気持ちの良いものです。頻度の高い芝刈りを行うことが、青々とした芝生に生長し、気持ちよく芝刈りが出来る環境を維持し、また芝刈りを行うモチベーションが生まれるというグッドサイクルに繋がります。

青々とした芝の刈り込みは気持ちの良いものです。老若男女問わず「もっと芝を刈りたい!」というお声をよく聞きます。

芝生は放射線量が高いと言われており心配です。

放射能物質は、葉やサッチ層に沈着します。一般のご家庭や公園に多い日本芝は生長が遅く、年2~6回の芝刈りしか行わないので、放射性物質が堆積し、濃度が高くなりがちです。
校庭・園庭で通常利用されているスポーツターフは、生長が早く芝刈りを多く行うので、葉に堆積してもすぐに刈り込んでしまいますので心配ありません。
関東圏の弊社の芝生実績で放射能物質の調査を行われた際も、逆にクールスポットだったという調査結果がでています。

キノコが大量に発生しましたが大丈夫ですか?

キノコの胞子は実はどこにでもあって、梅雨時、初秋、寒気が流れ込んだ雨上がりなど気温20度、湿度85%の環境に近い状況になると一斉に発生します。白くて丸いホコリタケとシメジの仲間で薄茶色のシバフタケが殆どです。両者ともに食用になるキノコで毒性はありません。一過性であれば問題有りません。

WOS(Winter Over Seeding)について

WOSって何ですか?

ウィンターオーバーシーディングの略称です。暖地型芝草の冬期休眠を保護するため、冬に緑色生育する寒地型芝草を播種する方法や作業のことです。
冬季休眠の暖地型芝草の上で、夏季と同じような校庭利用を行うと、芝草が擦り切れ、回復しない為、春以降の暖地型芝草の生育に支障をきたす場合があります。
播種は主に9月〜10月に行い、ペレニアルライグラスなどを主に使います。

WOSはなぜ必要なのでしょうか?

ティフトン、バミューダグラスは暖地型の芝草なので冬は枯れて休眠してしまいます。その暖地型芝草を寒地型芝草のクッションで毎日の利用による擦り切れから守ってあげることで、次の夏も健常に生育させることができます。
またWOSで使われるペレニアルライグラスにはアレロパシー効果があり、雑草の発芽を抑制することが出来ます。

そしてなにより、冬枯れの街に一年を通して緑の芝生が広がることにより外で遊ぶこどもが増えたり、リラックス、癒しといった心理的な効果も期待できます。

芝生を使えない養生期間が必要なんですよね。

芝生の種を播く秋季に約1ヶ月間、養生期間が必要です。
身体を動かしやすい季節に校庭、園庭が使えないのは困りますね。またそれが芝生化に踏み出せない大きな要因の一つだと思います。
芝生化した施設では、芝生化しない部分を残したり、室内、屋上、近隣の公園などの代替場所を確保したり、芝生レイアウトや養生期間中の校庭利用方法など、子どもたちの外遊びを妨げない工夫を施設毎にご提案させて頂きます。

参考:

何のために養生期間が必要なのでしょうか?

1年を通して利用する校庭、園庭芝生の管理の重要項目として、初夏に寒地型から暖地型の芝草に切り替えるトランジッションという作業と、秋に暖地型から寒地型に切り替えるWOS作業があります。
前者は刈り込みにより暖地型芝草に光を当て成長を促し切り替えます。芝生の状態により、多少の補修と、場合により一部養生が必要になることがあります。
後者は種による発芽を経て切り替えるため、播いた種を踏みつけないよう、1ヶ月程度の養生が必要になります。

維持管理について

ただでさえ人出不足なのに、芝刈りって大変でしょう?

実は専用の道具でとっても簡単。また、皆で楽しく芝刈りできる仕組みづくりまでお手伝い、成功例をご紹介します。

どこかで無理をしてしまうと、まず手楽さがなくなり、芝生に目が向かなくなり、少し枯れ、そしてあきらめ…という道をたどってしまいがちです。では、成功しているところは皆人手に余裕があるのかと言えば、そんな例はあまりありません。大切なのは、管理体制をどう作るのか?です。芝生化はこどもたちの大切な成長のため。それを理解、応援してくれて、手を挙げてくださる方たちがいるはずです。こちらの例 もぜひ参考になさってください。私たちも管理体制づくりのお手伝いをいたします。

また、使いやすく場所に適した道具を使用すること。300㎡のエリアなら、ハンドモア3台を使用して約30分で芝刈りできます。シャッシャッと刈れていく様子と手ごたえ、また刈った後の草の香りは気持ちいいですよ。

芝刈り機参考写真

ハンドモア
ハンドモア

ロータリーモア
ロータリーモア

乗用式ロータリーモア
乗用式ロータリーモア

散水設備は必要ですか?

芝生化で唯一自動化できるのが散水作業です。大きな面積を散水するには大変時間が掛かります。芝生専用のスプリンクラーを設置することをお勧めします。特に夏期と播種時は頻繁な灌水が必要です。散水日と時間を設定できるコントローラーと、雨が降ったら散水をストップさせる雨センサーが有ると便利です。

詳しくは、ターフカーペット イリゲーションシステム のページをご覧ください。

どのような道具が必要ですか?

それぞれの㎡数と形状と、何人で作業するのかで適切なものをご提案します。優れた機具は多種ありますが、使いやすくないと手入れから足が遠のきます。芝刈りひとつとっても、スピード優先なのか、子どもたちにでもできる手軽さ(※)が必要なのか、それによって購入すべきものは変わります。

詳しい芝生管理機具のご紹介はこちら をご覧ください。

更新作業って何ですか?

土壌が踏み固められ通気性、透水性が悪くなったり、芝の根や葉が溜まると、土壌の水はけが悪くなります。その悪くなった土を改善するため、定期的に土壌に穴を開けたり(エアレーション、コアリング)、地下茎を切ることで根の分けつを促進したり(バーチカルカット)、体積した葉や刈りかすを取り除いたり(サッチ除去)、目土(砂)を施す作業のことです。

エアレーションは年に何回必要ですか?

東邦レオのグラスミックス工法では必要ありません。

国営あずみの野公園グラスパーキングや校庭芝生化で調査していますが、 実績から9年間程度は必要ないと思われます。今後の経過を見なければ確約できませんが、20年以上は必要ないと思われます。管理コストの低減にも大きく寄与しています。

冬期は養生シートを敷く必要はないのですか?

基本的に必要ありません。
養生シートの目的は、霜が降りるのを防止したり葉色を良くするためです。芝草がしっかり生えていれば地表面の温度は高くなり、霜は降りにくくなります。
東邦レオのターフカーペットを導入した学校、園の場合は、その特殊な土壌構造から、土壌の中に空気と水を常に含んでいるので、冬季でも温度変化が少なく、より芝生が生育しやすい環境を生み出している為、養生シートを必要としないところがほとんどです。

また、シートで覆えば驚くほど濃く、美しい葉色となりますが、葉色が多少落ちても鑑賞するための芝生ではないこと考えれば、毎日シート養生をおこなう学校関係者の手間を省いた方が現実的かもしれません。

農薬は使わないのですか?

児童が芝に接する為、農薬は基本的に使いません。気候に合った芝草を、透水・通気性の良い基盤で育てることにより、耐病性の高い芝草を育てます。それでも、異常気象などの影響でどうしても農薬散布を必要とする場合は農薬を使用する場合は有機リン系以外の毒性の少ないモノを選択します。

芝生の使用について

芝生の上を一輪車で遊べますか?

大丈夫です。車が乗り入れできる安定した基盤です。但し、回転時芝生に少し車輪がとられるかもしれません。芝生のクッションですから、転んでも痛くありません

※車両乗り入れの場合には、グラスミックスの下に単粒度砕石の路盤が必要となります。

芝生の上に車を乗り入れできますか?

大丈夫です。車が乗り入れできる耐圧基盤です。但し、切り返しや繰り返しの使用では芝草が傷みます。あくまでも臨時駐車場や緊急車両対応として利用ください。

芝生の上で出来ない遊びを教えてください。

一箇所に力がかかり続ける、芝生へ集中的に擦り切れる遊びを行うと、芝生の枯損につながります。

例:なわとび、三輪車、つなひき(素足ならOKの場合も有)など

校庭を芝生にした場合、サッカーはそれまで通り出来ますか?

芝生に穴が開くスパイクでのプレーは出来なくなってしまうので、トレーニングシューズでプレーをお願いしています。
また、芝生にするとゴール前が集中的に痛みがちです。従って、固定式ではなく移動式のサッカーゴールの設置をお勧めしています。

校庭を芝生にした場合、野球はそれまで通り出来ますか?

野球の場合は変わる部分が多いです。全面を芝生化した場合、ピッチャーマウンドも芝生になるので、芝生保護マットを敷いてプレーを行います。バッターボックスも同様です。
また、サッカーと同じく、スパイクを利用出来ないのでトレーニングシューズをご用意下さい。
尚、野球の盛んな学校では、芝生化の際に内野のスペースをつくっておき、外野のみ芝生化にしているケースもあります。

芝生の上にラインは引けますか?

通常の石灰ラインを芝生の上に引くと、ラインの粉が芝生の葉に付着し、光合成が出来なくなる為、芝生が痛んでしまいます。すぐに洗い流せば良いですが、石灰質が芝生の床土や基盤土壌にしみ込み、土壌成分の固結化を促すのでお勧めしません。

お勧めは、サッカー等で利用するようなカラーマーカーです。マーカーをライン代わりにして並べることで、運動会などもそれまで通りのラインやサークルを作ることが可能です。
どうしてもラインで!という場合は、コストが高いですが、貝殻で作った特殊なラインや、水性のラインの利用を提案しています。

グラスミックスについて

経年での物性変化(透水性、締め固まり)はありませんか?

国営あずみの野公園グラスパーキングで9年、校庭芝生化で7年調査しています。芝草学会で報告させて頂いていますが、物性の変化はおきていません。

骨材に礫を使用していていますがケガをしませんか?

万が一、芝生の擦り切れや車両の切り替えしなどによりグラスミックスが露出した場合でも、角を丸くした軽量の火山砂利を使用していますので、子ども達への危険性はありません。仮に子どもがグラスミックスの粒の上に手やひじ、ひざをついても、粒の方が粉々になってしまいます。

また、サッカースタジアムと同等の衝撃緩和性能があることが実験にて確認されていますので、転んでも痛くありません。
平成26年8月現在、80を越える施設にご採用頂いていますが、グラスミックスでケガをしたという事例、お声はまだ頂いておりません。